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最善の健康より、食べていても、、

いつもためになる、MOMOさんの最善の健康です。
アメリカではグルテンフリーは本当に普及していますが、やはりこういった患者さんも多いのですね。

それにしても、食べ物と体の関係って、本当に奥が深いですね。
食べ物に気をつけて、知識をつけて、自分、家族の健康も守りたいです、、病気になる前に。。



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『食べていても…』
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こんにちは!!(^0^)/
毎週木曜日ランチはISNAのMOMOがお届けする『最善の健康』のお時間です♪

大型の台風が過ぎ去ったら夜風が肌寒い季節が到来しました。体調を崩されている方が多いようですので、くれぐれもご自愛下さいませ。

さて、前回の「副腎疲労症候群」は結構な反響があり、多くの人が当てはまったと感想を下さいました。ストレスがどれほど私たちの身体で栄養を消耗するか、おわかりいただけたと思います。だからこそ毎日の食事+良質なサプリメントでしっかりとストレス時代を乗り越えていきたいものですが、いつも講演でお話ししている通り「食べているはイコール摂れているではない」という、今度は栄養吸収側の方で問題となるケースをご紹介します。

これはもともと欧米人に多い症状とされ、日本人には稀といわれてきましたが、血液検査で簡単に診断できるようになってから患者数がほぼ10倍も存在することがわかり、日本人には少ないという定説が覆されつつある、ある症状があります。

「セリアック病」といわれる小麦やライ麦に含まれる「グルテン」が引き起こす、乳糖不耐症ならぬ「グルテン不耐症」のことです。遺伝子と食べ物の相性の問題ですね。

セリアック病は、グルテンが原因で自分の免疫が小腸粘膜を攻撃してしまい、小腸での栄養消化と吸収が上手くいかなくなってしまう自己免疫疾患です。

消化不良からガスが溜まり、膨満感などが症状として現れるようになります。栄養吸収能力も低下することから、食べていても慢性的な疲労感や貧血等の症状が見られるようになります。

まさに「食べているけど摂れていない」という事態をグルテンが引き起こします。米国立消化器疾患情報センター(NDDIC)では、成人におけるセリアック病の徴候として下記のような症状を挙げています。(私のカウンセリング経験からも日本人にもけっこういるのではないかと思います)。

☆慢性的な下痢や腹部膨張感、腹痛などの消化管障害(ただし、消化器系の症状は小児に比較して成人では少ない)☆慢性的な疲労感、不安感、抑うつ感☆関節炎、もしくは骨粗鬆症☆原因不明の貧血☆手足のしびれ感や刺痛☆けいれん☆生理不順、複数回の流産、もしくは不妊☆潰瘍性口内炎☆痒みを伴う皮膚発疹

などなど。精神的不調や貧血、骨粗鬆症は「食べているけど吸収できていない」という栄養吸収障害から鉄分やカルシウム等の吸収に問題が生じ発症します。慢性的な栄養失調から「気力」「体力」「集中力」等の欠如が目立つようになり、糖質等の代謝にも影響が出始めると急な体重の増減や低血糖症状を発症するようになります。

風邪を引きやすくなることや、回復力が遅れることもあります。

セリアック病はもともと子どもに多いとされてきた症状で、子どものセリアック病が見過ごされてしまうと成長障害に発展します。悲しい話ですが、亜鉛しかりヨウ素しかりセリアック病(グルテン不耐症)しかり、子どもの成長障害から発見された栄養素は少なくありません。そうした子どもたちの犠牲の上に今日の栄養学の発展が成り立っていると思うと、改めて多くのママさんたちに子どもの食事を冷凍チンで済ませて欲しくないなぁと思う今日この頃です。

原因が解明されていませんが、おそらく慢性的なストレスや栄養失調による影響でセリアック病の患者は不妊症になりやすいこともわかっています。欧米では患者数が多いことが理解され、啓蒙も進んでいるため、アメリカのスーパーでは小麦やライ麦はもちろん、ホットケーキミックスからパン、ピザまで幅広く「グルテンフリー」のラベルが貼ってありますし、レストランにもグルテンフリーのメニューがあります。

自己免疫疾患といえば、近年では日本でも広く認知されつつありますね。

☆甲状腺疾患(甲状腺機能低下症や橋本病)☆シェーグレン症候群☆リウマチ関節炎などがそうです。逆に、こうした自己免疫疾患の陰にセリアック病が潜んでいる可能性もあることを専門家の多くは指摘しています。長い間セリアック病は理解が進んでいなかったため、貧血とうつ病が誤診されてきた過去があるように、セリアック病と認定される患者の多くが精神科にかかった経験をもっています。

食べていても慢性的な栄養失調になれば、もちろん脳内ホルモンを作る原料も不足しますから、こうした精神的な症状は当然出るものと予測されます。

「食べるから生じる栄養失調もある」というのは加工食品のことも意味していますが、このような不耐症のことも含んでいます。いくら滅んだ病と思えても、加工食品の登場や食のグローバル化により、脚気しかりセリアック病しかり、いつ現代病として復活してくるかわかりません。検査の進化によって容易に発見できるようになったため、調べてみたらとんでもない数患者がいたというのはさもありなんという感じの話です。

改めて食事が人間に与える影響に驚かされるばかりです。

セリアックに関しては完全グルテン除去食以外治療法がありません。2週間小麦を含む食材をすっぱりやめてみて、慢性的なだるさや腹部の膨満感が減るのであれば可能性があるということになります。セリアック病でなくても、慢性的な下痢などは腸内の炎症が関係している可能性があり、やはり栄養吸収に問題が生じやすくなります。

副腎疲労症候群しかりセリアック病しかり、栄養畑の話ですので病院での理解がどこまで進んでいるかは不明です。甲状腺ホルモンを投与されている方は状態を見ながら除去食を進めないと、場合によっては不足で補っているホルモンが今度は過剰になり、低下症から亢進症へ移行してしまう可能性がありますので、注意が必要です。

このあたりが日本に臨床栄養士が必要だと思う由縁です。改めて食べ物というのは本当に奥が深いですね。
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by nyflowers2 | 2011-09-29 12:53 | 健康